※仮想通貨=暗号資産です(仮想通貨という表記で解説しています)
仮想通貨に携わっていると、多分触れることになる「ガス代」という言葉。
「俺は車の話じゃなくて、仮想通貨の話してんの!ハァンッ!?(‘A`)」
という方も多いのではないでしょうか多分きっと。
この記事では、超初心者に向けて「ガス代」について語っていこうかと思います。
なるべく簡単な言葉で解説していきますが、どうしても「チェーン」という言葉は、切っても切り離せません。
チェーンだけに。
「チェーンってなに?」という方は、この記事を読んだ後でも構いませんので、こちらの記事をご覧いただければと思います(/・ω・)/⌒☆
チェーンの仕組みや考え方を超簡単に解説
ガス代とは
ガス代とは、「手数料」のことです。
「じゃあもう手数料でええやん。わざわざ言葉増やすんじゃねーよ(‘A`)」
と思う方もいるかもしれません。
私も激しく同意します( ´_ゝ`)
語源は、実際にガソリンやガスなどのエネルギーが由来となっているそうです。
マジでどうでもいいけど( ´_ゝ`)
「ガス代が掛かる」と言われたら、「手数料が掛かる」という意味と同じです。
何なのこの無駄な言葉…(‘A`)
まあ仮想通貨はグローバルだから、ガスの方が通じるんだよきっと。
ガス代が必要な場面
NFTゲームでは、主に「仮想通貨の送金時」にガス代が発生するケースが多いです。
他にも、「仮想通貨の交換(スワップ)」や「NFTの購入時」にも発生します。
普段、皆さんがATMからお金を引き出したり、銀行振込をする時に、手数料が発生しますよね?
それと同じように、仮想通貨の世界でも何かをすると「ガス代(手数料)」が発生するということです。
そして、現実世界では、使用する銀行であったり、銀行独自のサービスによって「手数料が無料だったり、安かったり」しますよね?
それと同じように、仮想通貨の世界でも仮想通貨や独自のサービスによって「手数料が無料だったり、安かったり」するわけです。
ただし、仮想通貨の世界では、えげつない手数料を取られることがあります。
その仕組みを、次で解説していきます(=゚ω゚)ノ
ガス代として支払う仮想通貨は何か?
チェーンに関して、ある程度の知識があるという前提でお話します。
NFTゲームでよく使われるチェーンとして、「Ethereum Main Network」、「Binance Smart Chain」、「Polygon LlamaNodes」、「XRP(Ripple)」の4つがあります。
まず、ガス代(手数料)として支払う仮想通貨は、それぞれのチェーン毎に決まっています。
自分の好きな仮想通貨で、ガス代を支払えるわけではありません。
例えば、日本にあるガソリンスタンドでガソリンを入れたとして、それをドルやユーロで払うことはできませんよね?
飲食店や家電量販店も基本的には同じですよね?
何が言いたいかというと、「日本で売買するなら日本円、アメリカで売買するならドル」というように、「このチェーンなら支払う仮想通貨はコレ」という風に決まっているということです。
アメリカに行ったことないから分からんけど…きっと基本はドルだよね?(‘A`)
そして、重要なことは「このチェーンなら支払う仮想通貨はコレ」と決まっている仮想通貨、それを「基軸となる仮想通貨」としましょう。
この「基軸となる仮想通貨」の価格が高ければ高いほど、ガス代として支払う金額が高額になります。
どういうことなのか、それぞれのチェーン毎に解説していきます。
Ethereum Main Network(イーサリアム ネットワーク)
「Ethereum」と表記されるチェーンで、一番気を付けなければいけません。
使用する際は、主に「ERC」や「ERC-20」といった表記がされています。
これは避けられるならば、避けることをオススメします。
このチェーンの基軸となる仮想通貨は、「ETH(イーサリアム)」です。
つまり、ETHという仮想通貨でガス代を支払うことになります。
で、このETHがめちゃくちゃ高いです。
2024年8月時点で、1ETHの価格が約400,000円です。
ガス代として支払うのは、例えば「0.003ETH」だったりするのですが、「0.003(ETH)×400,000(円)=1,200円」です。
ちなみに、2024年5月頃は1ETHの価格が約600,000でした。
先ほどの計算式にあてはめると、「0.005×600,000=1,800円」です。
もちろん、ガス代は絶対に「0.003ETH」というわけではありません。
これ以下の時もあるでしょうし、これ以上の時もあるかと思いますので、参考程度に留めておいてください。
重要なのは、そのチェーンの基軸となる仮想通貨の価格が高ければ、ガス代も高くなるということです。
また、ETHの価格は今後上昇するという見方が強いです。
まあ仮想通貨の世界は、「みんな言ってることがバラバラな上に、結果論で語る人が多い」ので、どこまで信用して良いのかって話ですけど。
少なくとも現時点では高いので、避けておいた方が良いチェーンですね(‘A`)
Binance Smart Chain(バイナンス スマート チェイン)
「BNB」とも表記され、ガス代が安く、よく使われているチェーンかと思います。
ただ、このチェーンで一番うっとうしいことは、各方面で表記や名称が違うということです。
「BSC(BEP20)」だとか「BNB Chain」だとか、「BNB Smart Chain」なんて表記がされています。
「BSC(BEP20)」=「BNB Chain」=「BNB Smart Chain」=「Binance Smart Chain」です。
表記が違うだけで、全て同じものですので覚えておきましょう( ・∀・)
このチェーンの基軸となる仮想通貨は「BNB(バイナンスコイン)」です。
ガス代はBNBで支払うことになります。
2024年8月時点だと、1BNBは約79,000円です。
こちらはガス代として実際に支払った画像がありますので、こちらをご覧ください(/・ω・)/⌒☆
こちらは「PROJECT XENO(プロジェクト ゼノ)」で、NFTを購入した際のガス代です。
確か、このNFTを購入した時の1BNBは約90,000円くらいでした。
それをもとに計算すると、「0.000035(BNB)×90,000(円)=3.15円」です。
めちゃくちゃ安いです。
Polygon LlamaNodes
「Polygon」と表記されていることが多いです。多分。
こちらも、ガス代が比較的安いチェーンかと思います。
ただ、これにもうっとうしいことが数点あります。
チェーン名は「Polygon(ポリゴン)」ですが、基軸となる仮想通貨は「MATIC(マチック)」です。
つまり、ガス代として支払うのは「MATIC」という仮想通貨になります。
「Polygon/MATIC」という表記も見たことがあります。
元々は、「Matic Network」という名称だったそうなので、その名残かと思われますが、マジで分かりにくいわ!(‘A`)
あとな、「LlamaNodes」の部分。
読み方は何やねん…(‘A`)ルラァマァノーデス
こちらも、参考になる画像がありますのでえーいっ(/・ω・)/⌒☆ドウゾ
これは仮想通貨をスワップ(交換)した時のガス代です。
ところでスワップって聞くと、何ともいやらしい感じがするのはワイだけですか?(‘A`)
この時のMATICは、1MATIC約80円くらいだったと思います。
「0.002015(MATIC)×80(円)=0.1612円」です。
BNBより安いんやなぁ…
XRP(Ripple)
ガス代が安いでお馴染みの「XRP(リップル)チェーン」です。
こちらは、「XRP(リップル)」という仮想通貨を送金する際に使われるチェーンです。
実は、仮想通貨や国内取引所によって、送金する際のチェーンを選べることがあります。
例えば、先述した「MATIC」。
MATICはbitbankへ送金するならば、「Polygon LlamaNodes」か「Ethereum Main Network」か選ぶことができます。
しかしXRPは、どの国内取引所や海外取引所からも、この「Ripple(XRP)」というチェーンでしか送金できません。
そして、このXRPはガス代がめちゃくちゃ安いです。
そのため、XRPは「国内取引所から海外取引所へXRPを送金」し、その「XRPを別の仮想通貨」にする。
もしくは、「海外取引所から国内取引所へXRPを送金」し、「XRPを日本円」にする。
といった使われ方をします。
例えば、1ETHを「海外取引所 MEXC」から「国内取引所bitbank」へ送金したとします。
その際に必要な送金手数料(ガス代)は、1ETH送金しようが100ETH送金しようが「0.0015ETH」です。
もし1ETHの価格が400,000円だったら。
「0.0015×400,000=600円」、つまりガス代は600円です。
では次に、これがXRPだったらどうなるのか。
例えば、1XRPを「海外取引所 MEXC」から「国内取引所bitbank」へ送金したとします。
その際に必要な送金手数料(ガス代)は、1XRPでも100XRPでも「0.25XRP」です。
もし1XRPの価格が80円だったら。
「0.25×80=20」、つまりガス代は20円です。
この例だと、ETHで送金するのと、XRPで送金するのとでは、ガス代が580円も変わります。
もしETHの価格がもっと上昇したら、これ以上の差が出てくるわけです。
なぜNFTゲームでやたらとXRPが関わってくるのか疑問だった方は、解決したでしょうか?( ・∀・)
余談ですが、「だったらもうNFTゲームで使う仮想通貨は、XRPだけで良いじゃん」と思った方もいるかもしれません。
NFTゲームには、仮想通貨や国内取引所、海外取引所などが関わってきます。
そしてもう一つ、電子ウォレットがまず必須になります。
例えばよく使われる電子ウォレットで「MetaMask」というウォレットがあります。
しかし、MetaMaskはこのXRPチェーンに対応していませんので、MetaMaskにXRPを送金することは出来ません。
一応「保有できる方法はある」みたいな話を聞いたことがありますが、覚える必要がないので忘れました(´・ω・`)
まあMetaMaskに保有できたとしても、NFTゲームに関わる仮想通貨がXRPだけになることはないでしょうが…
もしMetaMaskに保有できるようになったら、多少手間は減るかもしれませんね( ・∀・)
使うチェーンは自由に決められない
ここまで、4つのチェーンをご紹介しました。
これだけを見ると、「Binance Smart Chain」や「Polygon LlamaNodes」、「XRP(Ripple)」を使いたいと思うのではないでしょうか。
ただし、基本的にどのチェーンを使うのか自由に決めることはできません。
NFTゲームや国内取引所、仮想通貨ごとに、どのチェーンを使って仮想通貨を送金するのか決まっているからです。
先ほどのXRPなんかは、XRPチェーンでしか送れないので、まさにそうですよね。
あくまで、「自由」に決められないという話です。
いくつかの選択肢があるケースはあります。
例えば、「PROJECT XENO」というNFTゲームであれば、「GXE(ゼノ ガバンストークン)」という仮想通貨を、ウォレットや海外取引所、もしくは国内取引所に送金することになります。
その際、GXEの送金は「ERC20」か「BEP20」のどちらかを選ぶことができます。
そして、XENOでよく使われる国内取引所で「bitbank」と「BITPOINT」があります。
仮想通貨や国内取引所ごとにチェーンが決まっていると説明しましたが、「bitbankであればBEP20」、「BITPOINTであればERC20」というチェーンを使うことになります。
「Binance Smart Chain(BEP20)」を使いたいなら、国内取引所はbitbankを。
「Ethereum Main Network(ERC20)」を使いたいなら、国内取引所はBITPOINTを。
という感じですね。
正確には「BITPOINTを使う=Ethereum Main Network」という訳ではないのですが…
細かい話は省略していますので、ざっくりとした説明です( ・∀・)
もう一つ、例としてご紹介します。
「ファントムオブキル-オルタナティブ・イミテーション-」というNFTゲームであれば、基本的に「Polygon LlamaNodes」しか使えません。
このゲームでは、「MATIC」という仮想通貨を取り扱うことになります。
こちらに関しては、「bitbank」でも「BITPOINT」でも「Polygon LlamaNodes」のチェーンで送金することができます。
正確には、bitbankへは「Ethereum Main Network」で送金することもできるのですが…手間とガス代が増えるだけなので、何のメリットもありません(´・ω・`)
ちなみに、BITPOINTへは「Polygon LlamaNodes」でしか送金できません。
というように、チェーンは自由に決められないが、いくつかの選択肢があるケースも存在します。
ガス代は変化する?
国内取引所や海外取引所は、送金時のガス代が決まっているケースがほとんどかと思います。
しかし、NFTの購入時や、仮想通貨のスワップ(交換)時などは、その時々でガス代が変化します。
例えば、ネットワークが混雑している状態だとガス代が少し高くなったりします。
まあそこら辺は、設定で変えることが出来るようですが…私は特に気にしていません(´・ω・`)
また、基軸となる仮想通貨の価格が上がれば、ガス代も上がります。
例えば、XRPチェーンで記載しましたが、「海外取引所 MEXC」からXRPを送金する場合、ガス代は「0.25XRP」です。
1XRPが80円ならガス代は20円ですが、1XRPが160円になったら40円です。
このように、ネットワークの混雑時や、基軸となる仮想通貨の価格によって、ガス代は変動するものだと覚えておきましょう。
さいごに
避けられるなら「Ethereum Main Network」は避けた方が無難。
ということは最低限覚えておきましょう( ・∀・)
もちろん、ちゃんと知識があって使う分には、使えることもあるかと思います。
あくまで、避けておく方が「無難」というだけです。
余談ですが、ETHを売買することで稼ぐ分には、ガス代は関係ありませんので問題ありません。
もちろん、その国内取引所や海外取引所の「取引手数料が無料」ならばですが( ・∀・)
以上、送金する時は「ガス代」や「チェーン」に気を付けてくださいね、というお話でした(=゚ω゚)ノ